中世絵師たちのタロット

私の場合は、占いとしてタロットを使うのではなく、アートリテラシーのような、あるいは心理療法のような方法で、象徴の言葉をたどっていきます。自分のなかに眠る言葉たちを奏でる絵。その神秘の作品を解説する本は、たくさん持っているけれど、気にいるものは少なく、これは手にとってすぐに好きな本とわかりました。
きょうは仕事だからというところですが、植物の言葉とも大いに関係します。文字びっしりの本はドキドキするほど大好き。

.〜己の隠れ家で、保ち続ける意思を強化し、大いなる切望をあらん限り無私の愛で磁化させて、自らの考えを成熟させていく〜
大アルカナ『隠者』のページより抜粋

神話世界、天文学、カバラ、ヘブライ文字、錬金術など多種多様な神秘思想に基づいて生まれたタロットの名著が翻訳されたものです。

 『中世絵師たちのタロット』オズヴァルド・ヴィルト/国書刊行会