Aesop ベチバーのハンドクリーム


スキンケアの化粧水やクリームは自分でつくったものを使って20年くらいになります。年月が流れるあいだにハーブや精油がふつうに知られるようになり、いまでは、人工香料ではなく精油を用いられた製品もいろいろなブランドでつくられるようになりました。けれど、ずっとほんものを使用してきた人にとっては、満足のいくものは少ないのではないでしょうか。私自身は、外で購入するほどに至るまでの製品には、ほとんどまだ出会っていません。 そんななかで、唯一気にいって購入するのがAesopのハンドバーム「レバレンス」です。ベチバー、ベルガモット、プチグレンのブレンド。私の手元にもある精油たちなのでつくれる香りですが、アルミ製チューブ入りというのが心惹かれるのです。 


 ベチバー Vetiveria zizanioides イネ科 根 香水のベースノートにも使われるスモーキーな大地の香り。皮膚の保湿作用に優れているので乾燥肌やシワ予防に最適です。免疫系を刺激し、血液循環をよくするはたらきもあり、ごく少量のブレンドで疲れやすいときに役立ちます。 アロマテラピーでは、ベルガモットは抗不安作用、プチグレンは自律神経系バランス回復作用や抗鬱作用があるとされていますので、このハンドバームはストレスケアにも用いることができます。 バームを両手にとって、顔をやさしくおおった状態で深呼吸します。 Aesopイソップのことを知ったのはずいぶん昔のこと。容器の素材から店舗デザインまで、すでにあるものを生かし、調和することを大切にする考え方を貫き通す企業理念、動物実験を必要としない品質、当時のスキンケア製品にはめずらしいことでした。日本に輸入されたと知り、銀座のバーニーズニューヨークまで行ったこともありました。いまでは、仙台のPARCO2で購入することができるようになり、先日、ぎりぎりまで絞り込んでなくなったハンドバームを調達しました。チューブの色が変更になっていて、少しだけ、残念。私のインテリアには以前のほうが合っていたのです。新しい色はブルー系。でも、美しいのでよしとします。 スキンケアも、作用や効果だけでなく、自分の美意識をもって選びたいものです。