フィレンツェの丘に咲く草花や植物の実、樹脂などを素材に伝統製法で生み出される、Santa Maria NovellaサンタマリアノヴェッラのPot-Pourriポプリ。テラコッタの壺が震災で壊れて以来、中身だけ購入し、好きなように飾っています。 このポプリを知ったとき、ああ、これがほんとうのモイストポプリでしょとよろこびました。私の持っていた古い本にあるモイストポプリのレシピと、日本で言うソルトのモイストポプリが一致せず、ほんものが見たいと思っていた頃、サンタマリアノッヴェッラが日本に輸入されるようになりました。
ソルトのポプリは、モイストポプリ制作行程の途中までなのでしょうか。古いレシピでは、生乾きのバラの花びらを塩、赤砂糖、ブランデーと何層にも重ねて2ヶ月熟成し、まずはストックポットをつくります。こうしてできたバラの花びらの塊 ストックポットを手でほぐしながら、スパイス、ハーブ、花々、定着剤(オリスルート、フランキンセンス、ミルラなどの樹脂やオークモス、バニラのさやなど)とよく混ぜ、さらに3週間ねかせてできあがり。
ポプリには「ドライポプリ」と「モイストポプリ」があり、色と形の美しさはドライポプリにかなわないのですが、芳しく複雑な香りはモイストポプリならではのもの。 Santa Maria Novellaのポプリを欠かさず持つようになってから、自家製するのを忘れていましたが、デザインワークとして講座か作品づくりを再開してみたいと思います。
Santa Maria Novellaのポプリの香りがする場所は美しい店に限ります。
鹿落堂のToilette
atelier Morceauの室内
0コメント